日商簿記3級は何の役に立つ?日商簿記3級のメリット・デメリットやオススメ書籍を紹介します。

2019年2月13日

日商簿記3級くらいは勉強しておいた方が良いという話をよく聞きませんか?

でも実際のところ日商簿記3級を持っているとどんなメリットがあるのかよくわかりませんよね?

そこで今日は日商簿記3級のメリットと勉強法について説明したいと思います。

日商簿記3級を取得するメリットは?

日商簿記3級を取得すると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
<日商簿記3級のメリット>

  • 経理の募集要項では必須に近い
  • 必要最低限の知識があるかの目安になる
  • 簿記の基礎を学べる

経理を仕事としていくのであれば、日商簿記3級は必須に近いです。日商簿記3級は簿記の基礎中の基礎であり、経理に必要な知識の基盤を築くには日商簿記3級を勉強するのが一番手っ取り早いです。
また、履歴書の資格欄に日商簿記3級の記載があれば、必要最低限の知識を持っている人だというアピールになり、書類選考を通過する確率をあげることが出来ます。

経理で働きたいな。会計のことを知りたいな。って人はまず日商簿記3級を勉強することをおすすめします。

日商簿記3級に関する勘違い!

日商簿記3級を取得するメリットをお話してきましたがここで1点注意が必要です。勘違いしている方もよく見かけるのですが、日商簿記3級を勉強したからと言って会社の財務諸表が読めるようになるかというと大間違いです。

日商簿記3級はあくまでも「財務諸表を作るための手法である簿記」を習得するための試験だからです。

企業の有価証券報告書や四半期報告書等の良く世の中で目にする財務諸表を読むための資格ではないので注意が必要です。

むしろそういう方には簿記の手法を学ぶのではなく、これで「財務諸表が読めるようになる」とか「マンガでわかる決算書の読み方」等の財務諸表についてわかりやすく説明している書籍が山ほどあります。数字を作るではなく、数字を読む力を付けたいのであれば別の方法で勉強することをおすすめします。

数字を読む力を付けたい場合は以下の書籍がオススメです。


こちらは数字の羅列に見える決算書から何が読み取れるかを各業界・企業の具体的な数字や背景を基に読み解く術を紹介しています。

日商簿記3級の難易度

まずは知っておきたい日商簿記3級の難易度についての話です。

日商簿記3級は仕事をしながらでも余裕で取得できる資格で、かつ就職や転職の際に保有資格の欄に記載されていると多少目を引くことが出来る資格です。

日商簿記3級の合格率も3割~4割程度で決して難しい資格ではありません。

試験の傾向を掴んでより効率よく勉強すれば仕事をしながらでも合格出来ます。

日商簿記3級は独学で合格できる?

日商簿記3級は独学でも合格出来ますが、それぞれメリット・デメリットがあります。

まずはそれぞれのメリットから。

<独学>

  • コストが安い
  • 自分のペースで勉強できる
  • 拘束時間がない

<スクール>

  • 不明点を解決しやすい
  • 補足情報を得られる
  • 最新の試験傾向の情報を得やすい(簡単に情報を得られる)
  • 勉強仲間が出来る

独学の場合は、授業料がない分圧倒的にコストが安いです。また、授業を聞いている時間(拘束時間)がないため、マイペースで勉強を進められる点もメリットですね。どこから勉強し始めても良いし、得意分野の授業を聞く必要もありません。

一方、スクールの場合は、試験情報を得るのが楽で、かつ最新の試験傾向に基づいてカリキュラムを組んでいるので勉強効率が良いです。テキストを読んでいるだけでは理解しづらいところもスクールなら講師に直ぐに確認できるのもスクール通いならではのメリットですね。

続いてデメリットについて

<独学>

  • 試験傾向の情報を得難い
  • 不明点を解決することが困難
  • 怠ける可能性がある

<スクール>

  • コストが高い
  • 拘束時間がある

まず独学の場合は、圧倒的に情報量が足りなくなります。試験傾向についても自分で過去問を解きながら掴むしかないため、テキストでの学習段階から効率よく勉強することが困難です。また、不明点も解決することが困難であり、不明点が多くなってくると学習を辞めてしまうリスクも出てきます。

一方、スクールの場合は、独学と比べても圧倒的にコストが高いです。独学ではテキスト代、問題集等で数千円で済みますが、スクール通いの場合は独自のテキスト、授業料がかかってくるため、独学と比べても3〜5倍はコストがかかります。

日商簿記3級に独学で合格するにはどれくらい勉強すればいいの?

日商簿記3級を独学で合格するためには100時間程度は必要と言われています。

社会人の方が勉強しようとすると1日2時間勉強して約50日、2時間も勉強時間を確保できないという方であっても2~3ヵ月程度あれば日商簿記3級に合格することが出来るでしょう。※あくまでも良質な勉強時間で100時間

日商簿記3級を独学で取得するのにオススメの書籍3選

日商簿記3級を独学で取得するのにオススメの書籍を紹介します。

1.スッキリわかる日商簿記3級(TAC)

まずは資格の学校で有名なTACが出している「スッキリわかる日商簿記3級」。

スッキリわかる日商簿記3級/滝澤ななみ

TAC出版が出している「スッキリわかる」シリーズは、漫画のような挿絵も多く、ストーリー仕立てになっているので、初学者にはとてもわかりやすくなっています。

テキスト+問題集が一冊に集約されており、定価1,080円というのもお手頃で手が出しやすいです。

 

2.みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級(TAC)

こちらもTAC出版が出している「みんなが欲しかった」シリーズ。


こちらはカラー図解が多く、独学でつまづきそうなポイントをイメージしやすいように解説しているので「基本」を学習するのにとってもオススメです。

 

3.日商簿記3級 光速マスターNEO(LEC)

こちらは資格の学校LECが出版しているテキストです。


こちらはおなじみのキャラクター八百屋の源さんと一緒にロールプレイング形式で学習していくテキストになっており、楽しみながら理解を深めていくことが出来ます。更に3-5分毎に区切って進められるようになっておりスキマ時間を使った学習も出来るようになっているので、時間がない社会人にもオススメです。

さいごに

日商簿記3級は経理や会計に携わる人であれば必ず最初に通る道と言っても過言ではありません。

しかしここに時間を取られているようでは次のステップでは更なる時間を取られてしまうでしょう。

ですので効率的な学習を進めて1発合格出来るようにしておきたいものです。

次なるステップ日商簿記2級についてはコチラ

以上、「日商簿記3級は何の役に立つ?日商簿記3級のメリット・デメリットやオススメ書籍を紹介します。」でした。