認可保育園の施設利用調整について疑問を感じたので僕の考えをまとめて見た。

先日認可保育園の施設利用申し込みをした時にふと思った時の話です。

僕は待機児童問題にも保育園や保育士さんの状況や問題点とかに詳しいわけではないですが、保育施設利用の申し込みをする際に嫁から説明された保育園の施設利用調整についておかしくない?って思ったことがあります。

まずはもりゾーが住んでいる(住む予定)の市の保育園施設利用調整の基準表(一部抜粋)です。

これおかしくないですか?

僕はこれを見ておかしいと思ってしまいました…

もっと働きたいと思っても働けないのでは?

基準表によると居宅外労働、居宅内労働、内職であろうと月の労働日数と1日の労働時間が多ければ多いほど基準指数が高いです。

これって収入が多い人の方が基準指数が高いということにならないでしょうか?

必ずしも労働時間が長ければ長いほど収入が多く、逆の場合は収入が低いというわけではないとは思いますが、例えば時給1,000円のアルバイトをしている人で比べるとわかりやすいと思います。(Aさん、Bさん共に配偶者の収入や健康状態等はまったく条件が一緒であると仮定)

Aさん:月に20日以上、1日8時間以上働いている=基準指数10

Bさん:月に20日以上、1日6時間未満働いている=基準指数8

この場合認可保育園の利用ができるのはAさんになります。この基準表によると労働時間の多い少ないだけで基準指数を決めていることになるのです。この基準表に則ると「Bさんの配偶者の収入はAさん家庭に比べて低い。そのためにBさんは働かなければならない」という条件を加えたとしても、認可保育園を利用できるのはAさんということになります。

これっておかしくないですか?

Aさんは生活に支障はないけど収入は多い方が良いから働く。

Bさんは生活に支障があるから収入を増やすために働く。

でもこの基準表だと認可保育園を利用できるのはAさんなんです。

この基準表には続きがあり、調整指数という項目があります。要は家庭環境を考慮して指数をプラスする調整項目です。

この調整項目によると低所得世帯で生活保護世帯の場合、2点調整されます。

Bさんの家庭が生活保護世帯だったとしたら+4点(BさんとBさんの配偶者でそれぞれ+2点ずつ)これでやっとAさんより指数が高くなります。

しかし、Bさんが生活保護世帯ではなかったとしたらどうでしょう。その場合は調整指数が考慮されないので、Aさんの方が指数が高いことになります。

この場合、経済的に困っているBさんの家庭は認可外保育園に入所させるしか手段がなく、経済的な安定を得ることが出来ません。

それっておかしいとは思いませんか?

保育園の利用調整はこうあるべきだ

ここまで僕がおかしいんじゃない?って思ったことをダラダラと書いてきましたが僕の考えはこうです。

経済的に困っている世帯を優先し、継続的な雇用を確保できるようにする。

そのためには、世帯主の収入が多い少ないということを最優先として決めるということです。(あくまで疾病等の心身的問題などは別の話)

そうすることで継続的な雇用を確保することもでき、安定収入を得られるようになります。

労働時間のみで決めてしまうのはあまりにもおかしく、収入の格差は広がる一方です。負のスパイラルから抜け出すためにはこのような制度を構築すべきと僕は考えています。

最後に

当事者ではないから「保育園落ちた日本死ね」とまではもりゾーは言わないけど、本当に「保育園落ちた日本死ね」と思われている家庭もあるわけです。

自分たちは保育園の利用許可が下りたからいいやと自分本位で考えるのではなく、みんなの問題として一人一人がそれぞれ考えて主張していくことで変わる制度もあると思います。

みんなで一緒に考え、行動しより良い方向へ変えていきましょう。